01原文(日本語)— JGTO
プロ7年目の田中裕基(たなか・ひろき)は初優勝をまた逃した。今季2度目の2位に終わったが、「66」で追い上げながら、2打差に終わった前回5月の「日本プロ」以上のナイスゲームだったと思う。
2打差の2位から出て7番でボギーが先行。同じ最終組の2人に後れを取ったが、1オーバーで折り返した後半11番で約3メートルを沈めてこの日最初のバーディを奪うと、13番では長いバーディトライも決めた。
15番でも3メートルを決めて懸命に桂川を追う中で、絶好のチャンスが来たのは魔の16番パー3だった。
桂川が右の傾斜からの2打目を失敗。1回で乗せられず、4オン1パットのダブルボギーで並んだ。
「意識は絶対にある。ないといったらそれはおかしい。でも、まずは自分がいいショットをして、いい選択をする。しっかりしないといけない。それでないと、いい結果にもつながらない」(田中)。
平常心を心掛けたが、17番では2打目が左奥のラフに転がり落ちた。
3打目も寄せられず、4メートル強を残したが、これをしのいでガッツパーで、運命の18番へ。
田中が2打目を先に、6メートルに乗せた。
後から打った桂川も乗せたが、10メートル強のバーディトライになった。
「自分が有利?まったく思わなかった。桂川さんのバーディが入った時点で、僕も入れに行くしかない」。
地元ファンが桂川の劇的バーディで沸く中で、ややスライス、と読んだ田中のバーディパットは「外側に抜けて行った」。カップをわずかにそれたが、1差惜敗の田中にも、惜しみない拍手と歓声が贈られた。
技術と精神力が問われる三好での大健闘だった。
「フェアウェイに置かないといけないコースで、ショットが曲がらないという点では相性がいいのかな」。
自身初の最終日最終組にも緊張するというよりも「岩﨑選手もそうですけど、本当に凄い選手なので。きょうはまず、まず一緒に最終組でラウンドできることが僕にとってはもうめちゃくちゃ嬉しかった」と、希少な経験を喜び、「いやもう本当にすごい、本当に強いなっていうふうに思ってます」と、優勝した桂川を、心から称えた。
「僕は精一杯、自分を出し切りました」と収穫を語る一方、「もうちょっと飛距離を出して、精度を上げて、セカンドでしっかりつけて、パターを決める。スキがないゴルフができるようになりたい。いろんな分野において成長していけたら」と、今後の課題も挙げ、「4日間ともいいゴルフができたことには自信を持ちたい」。
今季2度目の惜敗で、またひとつ大きく成長できた。
田中 裕基


